イレギュラーズ親世代が抱えていた最後の卵も4/17に無事孵化し、いよいよイレギュラーズF1世代の育成に真面目に取り組まなければならない時期になりました。

一番最初に孵ったのが3/8なので、そのグループは今日で生後49日、大雑把にいうと生後1ヶ月半を迎えています。F1世代はまだ親世代のようにははっきりとした色や柄は出ていませんが、生後1ヶ月辺りから少しずつ色や柄が出てきました。今後成熟して親世代のような色になるのか、それとも淡い色のままなのかは観察を続けなければ分かりません。

こうやって写っている稚エビたちの色を見ると、「普通の透明なミナミだな!親みたいにならなくて残念!」と思われるかもしれません。しかし個々の稚エビを見ていくと、なかなか見所のある表現の子が出てきています。

ミナミヌマエビ本来の柄も表れつつ、全身の水色や白い頭胸部や袴柄や腹帯柄や部分的な色抜けなど、少しずつではありますが親世代の特徴を受け継いでいます。緋袴オスとの交配のために投入していた色の濃いめの普通色メスたちはそれこそ日替わりで色合いを変えていましたが、F1稚エビたちは基本的に色が濃くなることはあっても日替わりで無色や違う色に変わるということはないようです。色々なタイプの稚エビたちが日々成長してゆく姿を観察するのが楽しくて仕方ありません。

ミナミヌマエビは生まれてから繁殖可能になるまで、大体3ヶ月ほどかかると言われています。順調に行けばあと1ヶ月半程度でF1世代が成熟することになります。そこで必要になってくるのが選別です。レッドチェリーシュリンプとショップ売りの(在来種ではない)ミナミヌマエビが交配して、累代飼育しているうちに赤味のないエビだらけになってしまうというという話をよく聞きます。

ミナミヌマエビの色や柄の顕性/潜性遺伝の仕組みについては、正直なところまだよく把握できていません。しかし現実にF1世代に色々なバリエーションがでているということは、「緋袴と緋袴を掛ければ次世代は全て緋袴になる」(緋袴の表現が全て潜性遺伝)といった単純な話ではないようです。イレギュラーズも個性的な部分のある個体をそれぞれに集めて交配させてその個性を固めていかないと、尖った部分を補い合っていずれ普通色のような無難な表現に落ち着いてしまうかもしれません。親世代はオスとメスの数にタイトな縛りがあったので可能な限り交配させる方針をとりましたが、F1世代からはしっかりと特徴を押さえて交配させて、色や柄の固定率を上げていきたいと思います。

イレギュラーズ親世代を見ていて特に綺麗だなと思ったのは、緋袴のような白い頭とはっきりとした色の腹という表現。今生まれている稚エビたちの中にも見込みがありそうな個体が複数います。ここでイレギュラーズ・緋袴の表現の特徴を挙げてみます。

・第一触角に色が出ている

・額角の根本に眉のような模様

・半透明で白っぽい頭胸部

・腹部・尾部に色が出ている

・顎脚・歩脚に色が出ている

チェックポイントはこの5つだと思われます。この5つを満たした表現を完成形の「白頭袴」として、現時点では体の色を問わずに綺麗な個体を増やしていきたいと思っています。

これはF1世代の白頭系稚エビです。照明を落とした低光量での撮影でも、白い頭が浮かび上がるように主張します。まるでオパールやムーンストーンのようなシラーのある宝石みたいに美しい。袴に濃い色を出すことも大事ですが、まずはこの白頭の美しさを維持しなければと思っています。

他にも、イレギュラーズ・チョコミントのような黒いバンドや水色の体色、イレギュラーズ・マンダリンのような頭胸部のみの色、イレギュラーズ・チョコチップのような腹部中央の色抜けなど、再現したい特徴はあります。これらの表現を稚エビたちから見出せたら、その都度選別していきたいと思います。イレギュラーズF1では、白頭袴を中心に維持していきたい色・柄を基準に6~8のグループに分けてF2世代の確保をしていく方向です。

あらためてイレギュラーズ親世代、綺麗だなぁと思います。天然採取の時点で既に完成した表現。「自然がお手本」の言葉通り、私はあくまでもそれを累代飼育で再現することを目標にしています。作出ではなく固定率を上げていくことができたらそれでいいのです。

美しく育てF1たち。その美しさが次の世代へ続いていくのだ。

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