桜が咲きマツモの葉が広がり、屋外にも春の陽気が降り注ぐようになりました。

冬の間屋内で飼育していた天然採取ミナミ白濁個体の水槽を解体し、屋外トロ舟に合流させたので、移動の記念にエビたち写真撮影しました。

掬ってこられた面々。白濁個体と普通色メスを5匹ずつくらい、屋外越冬部隊が壊滅した時の保険として、また、屋内飼育であるだけで白濁が薄れたり消えたりしないことの確認として、2ヶ月ほど屋内で無加温飼育をしていました。

流木も入っていたので水か少し黄ばんでいますが、白濁は何の問題もなく維持されています。

髭の先から尻尾の先まで、しっかり白濁。

別の個体も立派に白濁。頭胸部の内臓と筋肉の配置には個体差があるらしく、この個体の管がくるんと丸まっているのがかわいらしいです。

そして白濁途上個体もいます。

腹部の丸さでお気付きいただけるでしょうか。この個体はメスなのです。元々は普通色で、屋内で一度産卵後即ぽろぽろと脱卵してしまったドジっ子なのですが、その脱卵から二日ほどだった3/21に撮影した画像で、白濁化傾向が見られました。

尾の付け根部分です。それから19日間かけてここまで白濁が広がっています。オスばかりではなくメスも白濁するが、その割合は圧倒的にオスが多い。通常白濁化するのはオスのみで、メスが白濁するのは白濁個体オスとの交尾による伝染なのではないかという仮説を立ててみます。

また、白濁オスと交尾して生まれる子は生来白濁する因子を持っていて、生後1ヶ月程度の1cmの個体でも白濁化するのではないかとも考えておりまして、今後は白濁オスと普通色メスの交尾→抱卵→稚エビの性別と白濁確認をしなければならないと考えています。ここで生まれてくる子が全て白濁するのか、生まれてくる子の性別に偏りはないのか、に注目したいと思います。

もしも全て白濁するがオスしか生まれないなら、白濁因子が稚エビの性決定に影響を及ぼしているというお話になります。それはエビの性決定に関する学術的な研究との関連で意義あるものになるのではないでしょうか。確かクルマエビの性決定機構の研究などをされている方がいらっしゃいましたよね。

もちろん大した根拠などないお話ですから、実際に試してみるしかありません。普通に白いメスも生まれるかもしれません。ならばなぜ天然採取の白いミナミヌマエビの性別がオスに偏りがちなのかが不明なままになりますが、試す価値はあると思っています。有意な結果が出れば、専門の研究をされている方に問い合わせたりもできるのではないかと思ったりもしています。

他の誰かにも、白濁化の謎に関わって原因を究明して欲しいのです。
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