よく分からなくなってきました。「なんでうちのミナミすぐ白くなってしまうん?」というのが正直な今の気持ちです。

イレギュラーズのオスの余命が長くないだろうと想定して、普通色メスとのヘテロを採ろうと思い、うちにいる天然採集ミナミは白濁化実験個体なので、白濁に関わってない個体を確保したくて、既にうちにいる天然採集ミナミとは別の入手経路なのですが、岡山県産天然採集ミナミヌマエビを扱っているショップに注文したんです。

ショップの情報はこちら:

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岡山県産天然採集ミナミヌマエビ100匹単位なら単価1000円+送料(100匹なら60サイズ料金)で販売されています。

(10匹単位なら単価200円)

その中から成熟メス個体を数匹選別し、緋袴オスと交配させました。

イレギュラーズ水槽で抱卵確認後、別の隔離水槽でその稚エビたちの孵化も確認しました。

まだ孵化していない抱卵個体が数匹いますので、少なくともあと100匹くらいは次世代を確保できそうです。

それは順調でよいことなのですが、天然採集ミナミを選抜した際に今後も白濁とは関わらない天然採集ミナミ群を確保しておこうと、20匹くらいの隔離飼育を始めて、ここで妙な個体を確認しました。(4/6)

第一~第三腹節までの皮だけが帯のように巻き付いた個体。エビの脱皮を見たことがある方はおわかりかと思いますが、脱皮の失敗でこの部分の殻だけを脱ぎ損ねるというのはほぼないだろうと思われます。原因は分からないままですが、水を含んだ皮は翌日には剥がれて、エビの命にも別状はありませんでした。最初にこのエビの画像の一枚目の状態を見た時に、弱って白濁しかけているのかと思いました。

そして六日後(4/12)、隔離水槽に1匹の白濁途上個体が現れていました。

腹節の幅の広さでお分かりいただけると思いますが、この個体はメスです。しかも上に挙げた白帯だった個体です。弱って白濁していたのではなく、白濁化が進行して白っぽく見えていたということです。残念ながら白濁個体との非接触を目的としていた隔離飼育群は屋外の天然採集ミナミ白濁環境へ合流させました。

先日の天然採集ミナミ白濁個体屋内越冬水槽を解体した時にもメスの白濁途上個体がいましたが、何の因果かまた白濁するメスに巡り会ってしまいました。しかもこのメスの白濁具合が屋内越冬の白濁途上メスとよく似た有り様で、確かに屋外トロ舟に流し込んだはずなのに、と少し頭が混乱しました。参考までに屋内越冬水槽の白濁途上個体メスはこんな具合でした。

こちらの越冬個体の方が少し白濁化が進行しているように見えますが、本当によく似た進行をするのだなと思いました。しかし白帯個体の方はうちに来てからまだ日が浅く、抱卵はしていません。また、白濁個体屋内越冬水槽を解体した時にはプラケごと屋外に運び出しましたから、その飼育水などが白帯たちのいる隔離水槽に混ざるということはありませんでした。うちの白濁個体群とは未接触なのに白濁し始めたということは、購入時から白濁する因子を持っていたということなのかなと考えています。しかし白濁し易いオスではなくメスが白濁するというのがよく分かりません。購入したショップでは、天然採集ミナミ白濁個体も在庫があれば取り扱っているようで(現在は注文不可)、もしかしてストック水槽が同じで、そこで僅少在庫の白濁個体のオスとの接触がありそこから白濁因子を取り込んだのか、ただろ材や飼育水が共通でそこから白濁因子を取り込んだのか、それはショップへ問い合わせていないのでまだ分かりません。

また、少し前に白濁個体情報を調べていて見つけたのですが、

http://kojimako.jp/ikimono/bent/t038j.html
児島湖と児島湖流域(岡山県)の生物として、ミナミヌマエビの白濁個体が普通に紹介されていました。この水系のミナミヌマエビは潜在的に白濁因子を持っているということになるのでしょうか。

もしこの水系のミナミヌマエビが潜在的に白濁因子を持っているとしたら、去年検証した購入ミナミ白濁環境のコピー環境に岡山県産天然採集ミナミ(非白濁)を投入して普通色のオスが白濁したというお話が、別に白濁環境をコピーしなくてもいずれ岡山県産天然採集ミナミから白濁個体が発生していたということになります。つまり「白濁環境があれば白濁は伝染する」という仮説が根本から崩れそうです。

岡山県産以外の白濁個体が発生するとは聞かない地域(さらに本来のミナミヌマエビの生息地域)の天然採集ミナミヌマエビを入手しなければならないのか。九州四国中国関西東海、スポットではありますが、各地で白濁個体が確認され販売(またはオークション出品)されていたような気がします。そしてそれが在来種のミナミヌマエビであるかを確認して、隔離飼育で一年は白濁個体が発生しないことを確認して、白濁個体環境をコピーして改めて検証?片手間の趣味でやるにはスケールが大きくなってまいりました。いっそ在来種ミナミヌマエビにこだわらず、購入ミナミやチェリーシュリンプ系統がミナミ白濁個体との混泳あるいは白濁個体環境飼育だけで白濁化するかを検証した方がお手軽なのでは。

今後の検証の方向性に関わるので、落ち着いて情報を整理したいと思います。

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