2月初め頃から飼い始めたイレギュラーズですが、4/8に親世代の最後のオスの緋袴が旅立ちました。これで残っている親世代はメスばかりとなり、今抱卵しているメスが稚エビを放出すれば、イレギュラーズのF1世代の増殖は終わりになります。(恐らく来週中には完了する予定です)

成熟したオスとメスが揃っていると分かった時、もう次世代を採るしかないと思いました。採取もののため月齢が分からず余命も分からない、限りある時間で繁殖に特化して飼育したところ、たくさんの稚エビを生み出してくれました。

一番早く生まれた稚エビはちょうど生後一ヶ月。1cmに達したその体から徐々に普通色とは少し違うかな?と思わせる発色を見せつつあります。イレギュラーズ親世代は本当に綺麗なので、F1世代も特別な体色になればいいなとは思っています。もちろん特別な体色にならなくてもしっかり終生飼育しますからご心配なく。

イレギュラーズオスとイレギュラーズメスとの子の他に、イレギュラーズオスと天然採取ミナミ普通色メスの子も孵っています。この子たちはF1世代で変わった色が出ずにF2世代で変わった色が出れば、イレギュラーズの表現は潜性遺伝ということになり、今後交配や選別をする時の助けになるはずです。また、ミナミヌマエビの性決定が雄ヘテロのXY型なら、このF1のオスとイレギュラーズF1のメスを掛けて生まれるF2のオスは、法則上完全にイレギュラーズの血統を継ぐものになるので、今後のインブリードで問題が出ないための系統のバリエーションとして、小規模でも維持していきたいと思っています。

さらに試したのは1匹だけですが、イレギュラーズオスと購入ミナミメスは交雑しませんでした。イレギュラーズは天然採取ミナミヌマエビの体色変化個体であると思われます。

イレギュラーズ親世代が少しずつ減っていくのは淋しいことです。彼らに対しては、自然からのありがたい預かりものであるという気持ちが強いです。私が関与しないところで生まれ育ち立派なエビとなったのですから。たくさんの稚エビを孵してくれた生存中のイレギュラーズ親世代のメスには、この後の余生をのんびり過ごしてもらいたいと思います。

そして私が介入して誕生した彼らの子供の世代の育成では私の器量が大きく問われることになるでしょうから、親世代に恥じない立派なエビに育てられるように、何代もの累代飼育を続けていくために抜かりがないか気を引き締めているところです。

ありがとうイレギュラーズ。君たちは次世代へ続いてゆくよ。

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